きっかけは、財布に入れていた‘最愛の妹の写真’だった。
誰よりも大切にされ、守られてきたはずの妹。
それを見られた日から、兄の目の届かないところで、妹は少しずつ壊されていく。
逃げ場のない密室で、拒絶し、抵抗するほどに怒りを買い、
関係を強要されていく――
最初は必死に拒み続けていたはずなのに、
媚薬によって引き出された感覚に抗えなくなり、
気づけば、自分の中に生まれた感情を否定できなくなっていた。
そして――
兄からの電話。
何事もないふりで言葉を返しながらも、声にはわずかな乱れが混じっていく。
平静を装おうとしても、身体の反応は隠しきれなくなっていた。
罪悪感すら薄れていき、それが‘当たり前’へと変わっていく――
やがて、大切だったはずの‘兄の存在’さえも、静かに遠のいていく。
本文60ページ。
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